吹雪と雪だるま

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 名達 和俊(なだち かずとし)

 20日夜から21日にかけて猛吹雪、交通機関は道内各地で空の便やJR・フェリーが悪天候により運休し、 道路は各地で通行止めが続きました。
冬の北海道を体感するには絶好の機会なのかもしれませんが、 全ての活動を停止させる自然の猛威は高い代償が伴います。 経済的な損失は計り知れませんし、筋肉痛に悩まされる除雪作業は老体には辛いものがあります。
さて、自治体が除雪にかける費用は年間どのくらいだと思いますか。 私の住む北見市では今回の暴風雪で除雪費が底をつき、補正予算で除雪費の増額を検討するとのことです。 当初予算は除雪関連委託費として4億1千5百万円を計上し、1月の補正予算で さらに1億4千2百万円を増額し、計5億5千7百万円。
除雪作業には除雪と排雪があります。除雪作業は道路路側帯に雪を積み上げます(押し上げる)。 当然道幅が狭くなり(二車線が一車線に)視界が悪くなります。 排雪作業は路側帯に積み上げられた雪を雪捨て場に搬送する作業をいいます。 この作業に支えられて市民生活が成り立っているのです。 さてさて、市民としてはこのさき自然の猛威が来ないことを祈るばかりです。

北海道では学校事務の推進を「学校間連携」で取り組んでいます。 この「学校間連携」のもつ意味は、協力協働で取り組む学校づくり・ 子どもの生活の場としての学び舎づくり・公教育の条件整備などの充実を実現するためのシステムといえます。 課題を整理し課題解決の方策を検討し、その実践を展開する。 この一連の活動を集団的(基本的には各自治体規模)に行おうとするものです。 「共同実施」のなかに出てくる学校間連携とは異質なものなのかもしれません。
「学校間連携」このことばの意味、役割は決して「共同実施」に負けるものではありません。 それは単なる事務処理ではなく、学校づくりに直結することなのだから。
9月3日4日、倶知安町で開催されます第59回北海道公立小中学校事務研究大会後志大会。 仲間づくり・学校づくりに結集しましょう。