『北海道公立小中学校事務研究史』構想
1971年(昭和46年)、全道協議会設立から20周年を迎えたこの年、「協議会誌第三集」の作成に着手しました。その構想については、かなり内容的に 膨大で、単なる協議会の歴史のみならず、学校教育の変遷やその中での学校事務職員の役割について捉えなおすねらいをもって企画が進められました。
それが仮称「北海道公立小中学校事務研究史」構想でしたが、残念ながら出版社との折り合いがつかず立ち消えになりました。
『70年代の学校事務(試案)』
出版に至らなかった「北海道公立小中学校事務研究史」構想ですが、その編集の蓄積は1970年代の学校事務の新たな創造をめざすための基礎となり、1973年(昭和48年)、第23回函館大会において『70年代の学校事務(試案)』の一部が提案されました。
翌1974年(昭和49年)の第24回帯広大会では「試案」を受けた実践・検証のための分科会が設けられ討議がされました。
そして1975年(昭和50年)7月、その全成果が実務要覧別冊という形で『70年代の学校事務(試案)』が完成し発刊されました。
出版できなかった『北海道公立小中学校事務研究史』は、『70年代の学校事務(試案)』としてよみがえったわけです。
この試案は第25回千歳大会(1975年)、第26回滝川大会(1976年)においてサブテーマとして討議され、学校事務職員を学校教育全体から問い返すという試みが、『五項目』の総括そして領域の提起へとつながっていったのです。