第72回研究大会裏話(2)「せやろがいおじさん」がつないでくれた縁

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 佐々木 一

講演講師さんとの出会いについて。

研究大会の講演に関することは、副会長(研修担当)の業務となっています。2022年夏のこと。当時副会長だった私は、翌2023年9月の第72回大会の講演講師を誰にしようか悩んでいました。通常であれば、大会の一年以上前にはもう講師が決まっているくらいでなければいけないのですが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、選定作業が大きく遅れていました。感染症の心配がまだしばらくは続きそうなことから、北海道外からの講師招聘は運営面でのリスクが高いと考え、できれば札幌からあまり遠くないところで探そうということだけは何となく念頭にありました。

そんなある日、私のイチ推し芸人である「せやろがいおじさん」が沖縄から札幌に来てスタンダップコメディのライブをするということで、見に行きました。そこで偶然にも同じ観客として来られていたのが、のちに今大会の講演講師をお願いすることとなる方でした。そのときはまだお名前もわからず、ライブ中のせやろがいおじさんと観客とのやりとりで、「余市町で高校の教員をしている」と発言されていたくらいで、それほど気にも留めていませんでした。

その後、あらためて講演講師をどうするか考えていたときに、「そういえば、あのときのライブに来ていた人って…?」といろいろ調べていくうちに、実は「余市北星高校の学校長」らしいことがわかり、「これは…!」となりました。一人の親の立場としても、今の時代の子どもの生きづらさということに少なからず関心があった私は、きっと有意義な講演をしていただけるに違いないと直感しました。思い切って電話をしてみたところ、やはりあのときの人で間違いなかったということで、そこからはとんとん拍子に話がすすみ、講師をご快諾いただいたのでした。

実は、せやろがいおじさんも講演活動をしており、オンラインですが以前別の団体のイベントで講演を拝聴したことがありました(それがきっかけでライブを見に行くほどハマっているのですが…)。一つの講演の参加経験がまた別の講演の開催へと連鎖したわけで、せやろがいおじさんがつないでくれた今回の縁に感謝なのです。