北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 名達 和俊(なだち かずとし)
元旦の朝、玄関前から我が家の全景写真を撮り続けています。ファインダーから覗く我が家を前に、そこには日常とは違う空気を感じる自分がいるのです。それは寒さのせいばかりでなく、一年の始まりを意識するからなのでしょうか。我が家の写真を撮り、室内に戻り雑煮のもちを焼く。食卓に並ぶおせち料理をより美味しそうに写真に収める、この一連の流れが我が家の元旦の朝(いや、本当はお昼)なのです。
新しく始まる2012年、皆さまにとって輝ける一年となるよう祈念いたします。また、子どもたちが生き生きと学び楽しく生活できる教育環境の実現に向け、皆さんの力を結集しましょう。
日本の人口は2006年以降自然増加数がマイナスとなっています。50年前は富士山のような人口ピラミッドでしたが現在は銀杏の葉をイメージさせる形になっています。少子高齢化が叫ばれ久しいのですが特効薬はなかなか見つかりません。社会保障、年金、就職、経済などの問題がより一層深刻な状況を作り出しているのでしょう。私たちの研究会も構成する年齢分布は健全な姿とは言えない状況にあります。この数年で北海道の研究の礎を築かれた多くの方々が退職期を迎えます。その様な状況下、この13日に全道各地より若い学校事務職員が一堂に会し、北海道の学校事務について学び語り合うセミナーを企画しました。問う・創る・繋ぐという3つのキーワードを軸に昨年から研究大会のコンセプトに取り組みを始めたところです。今回は冬季セミナーとして世代間を繋ぐことを意識しての試みです。事前アンケートでは「当日を楽しみにしています」との意見が多数ありました。その期待に応えられるセミナーになれば最高ですね。でも、同じ目的を持つ仲間同士、普段着の姿が一番美しく心に響くのではないでしょうか。
若い方から学び、そして若い方は「まねぶ」姿勢がいいのかもしれません。
注「まねぶ」と「まなぶ(学ぶ)」は同源、「まねる(真似る)」とも同語源。「まねぶ」は「まなぶ」よりも学問をする意味は薄く、模倣する意味で用いられることが多かった。(「語源由来辞典」より)