「会長の部屋」の目的は?

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 名達 和俊(なだち かずとし)
 年の瀬を前に風邪を引いてしまいました。どこかのCMのように咽喉からくる風邪らしく声が出ません。咽喉飴、龍□散などに頼りましたが芳しくありません。結局、内科を受診し抗生物質を服用することになり今日が三日目。体調の不良により、思考する力は皆無です。この「会長の部屋」更新も頭の片隅にはあるものの、パソコンを立ち上げる気力もないという悲惨な結果となりました。何気なく過ごす健康な日常がどれほど大切なことかはなかなか気づくことはありません。ちょっとした歯の痛みや職場でのトラブルなどが正常な思考を遮断し負のスパイラルもしくは機能停止の状況を作ってしまいがちです。人間とは何とひ弱なものなのでしょう。もっとも、痛みや悩みなどどこ吹く風のような御仁もいらっしゃるのですが、どうやら私は前者のタイプのようです。最近考えることがあります。それは手段と目的についてです。「手段は目的を達成するための具体的な手だてであり、成し遂げようと目指す事柄、意思によってその実現が欲求され、行為の目標として行為を規定し、方向づけるものが目的(広辞苑から)」とあります。私たちは目的を持ち、その実現に向け手段を選択しますが、時としてその手段を強調するあまり、手段そのものが目的化されていることがあるのではないのかと。う~ん、お昼に飲んだ抗生物質が私の思考回路を切り刻んでいく・・・(そんなことはありません)。今年最後の記事にしては相応しくないぞ、という心の叫びと葛藤しつつ、具体は次年度に譲りたいと思います。この4月に「会長あいさつ」から「会長の部屋」と改題し、それぞれの月に思いつくまま書かせていただきました。手元に各月の原稿がありますが、これでよかったのだろうかと自問自答が続きます。しかし、月一のノルマは達成しました。やったぁと喜ぶ私に、手段が目的化していませんか、と呟く悪魔がいるのです。

一年間お付き合いをいただいた皆さん、ありがとうございました。
北見はここ数日マイナス15度前後の最低気温を記録しています。温かい鍋でも囲んで、心和む年の瀬を過ごしたいものですね。