新年度を迎えて

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 名達 和俊(なだち かずとし)

 新入生を迎える頃の風物詩はサクラが定番です。満開の桜の花びらの下で期待と少しの不安が入り混じる感情は忘れられない貴重な体験となるのでしょう。
さて、北海道の入学式では残念ながらまだ桜は咲いていません。私の住む北見では5月の声を聞くころに桜は開花し、桜前線は縦断を終えます。しかし、新入生を迎える学校では校舎内のあちらこちらに桜の装飾があり、厳しい冬を乗り越えた安堵感と命の息吹を感じさせてくれます。北国の子どもたちもやはり「桜」に迎えられ、新しい世界へ一歩を踏み出すことになるのです。

子どもたちが抱く期待と不安と同じように、私たちも新たな年度を新鮮な気持ちと緊張をもって迎えることになります。
年々地方財政が厳しさを増すなか、教育予算の増額はよういなことではありませんが、そのためには学校課題・地域課題の把握、分析をしなければなりません。また、子どもたちや保護者の願いを受け止めなければなりません。これらの情報が教育予算要求活動に活かされ、新年度の教育予算に反映されるシステムの構築こそが学校事務職員の活動領域であると思います。正確で迅速な事務処理も当然求められます。公教育の場で、学校必置の学校事務職員として何をするのか、何が求められているのかを問うことが新年度の始まりとなりました。

第59回北海道公立小中学校事務研究大会 後志大会は9月に開催されます。
倶知安町でお会いしましょう、そして学校事務の明日を語りましょう。