新型インフルエンザの猛威と学校

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 名達 和俊(なだち かずとし)

 緑一色から赤や黄色が鮮やかに映るようになった樹木たち。 そろそろ白い妖精たちが舞い降りる頃になってきたのでしょうか、 などとメルヘンの世界にいる場合ではありません。 本校を含め北見市の学校では新型インフルエンザによる学校閉鎖が続出しています。 新型インフルエンザの感染力には圧倒されるばかりです。 予防接種が始まったようですが一刻も早い医学的対策が望まれます。
集団で生活する学校という空間、教室のなかに40名の子どもたち。 密閉された校舎(コンクリート)、乾燥がすすむ電気暖房。 このように校舎をみると菌が活躍する絶好の場所となっているようです。 私たち学校に働くものとして、子どもたちに優しい学校建築・教室環境を考える機会にしたいものです。
学校閉鎖により授業時数確保が厳しい状況を迎えています。 また、本校では予定されていた文化祭が中止(一部後日実施)となり、 子どもたちにも多大な影響を与えています。 全級入魂~魅せつけること華のごとし~のスローガンのもと、学級で取り組み始めた合唱、 展示制作など完成することなく終わりを迎える現実に成す術なし。
職員室の黒板には市内の学校閉鎖・学年閉鎖・学級閉鎖の状況が書き出されています。 そしていま、FAXから出てきた用紙には隣の学校が閉鎖すると。
えーい、新型インフルエンザに負けてたまるか!