北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 常陸 敏男(ひたち としお)
「サンピラーは北海道の冬では珍しくありません。最近も、通勤の車窓から発見しましたが、駐車スペースがなく、撮影できませんでした。
6×6判リバーサルフィルムで撮影」
3月31日をもって退職される方は毎年いらっしゃるのに、自分が年々その日に近づいてくると、言葉でうまく 表現できない何かが胸に迫ってきます。特にこの数年に退職される方々は、私にとって同世代の先輩方で、なおかつ「領域」の理論と実践について先進的にとり くまれてきた方々です。私などは採用時には既に「領域」が提起されていましたから、先輩諸氏の話を何もわからないまま、ただ聞いているだけでしたが、皆さ んは既に採用されて働き出している時に、自分たちの仕事について新しい理論と実践がスタートしたのですから、その変動の中で大変なご苦労があったことと思 います。
私も50歳後半の一人として言わせてもらえば「30年くらい前はこんなに世知辛くはなかったな」という思いがあります。立場を変えれば「のんびりしてい た」とか「甘えがあった」などの批判をする方もいるのでしょうが、当時と今とで社会環境、労働環境、教育制度などがどのように違おうとも、その時々で皆さ んは精いっぱいの奮闘をされてきました。
それは、研究収録のような記録化されたものの他に、ペーパーには残らない“エピソード”という形で語り継がれて来ています。そのエピソードは、学校での 出来事に事務職員としてどう関わってきたかという内容がぎっしりと詰まっていて、先輩から後輩へ、世代から世代へと継承されてきているのです。
事務職員として採用されておよそ35年、本当にいろいろなことがありましたね。その自分史を通した皆さんの目には、今の50歳代から20歳代までそれぞ れの世代がどのように映っていますか?「頑張れよ」と、叱咤していただけるのでしょうか。それとも喝を入れる必要があるとお思いでしょうか。
協議会会員として、これまで会の運営の様々な場面でお力添えをいただき、本当にありがとうございました。これからも事務職員協議会へのご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
2013年3月22日