この4月から「会長あいさつ」を「会長の部屋」と改題いたします。

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 名達 和俊(なだち かずとし)

ちょっと怪しいネーミングですが、一ケ月間の出来事について、また学校や学校事務についての想いを書いていこうと思っています。月一回の更新ですが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

◆東北大震災から一ケ月余が過ぎました。復旧から復興へと軸足を変えようとしています。一日も早い復興を祈るばかりですが、自然とどのように向き合うべきなのか、また、人類が生み出した科学をどのように利用すべきなのか、日本社会に突き付けられた課題は「想定外」なのでしょうか。

◆G出版の月刊「学校事務」にこのところ北海道の記事が度々登場しています。北海道の活動が全国に発信されることは、大変うれしいことです。これも北海道出身のK編集長の故郷を愛する気持ちなのか(編集には情実はありません、念のため)、もっと北海道しっかりしろという業界誌からの激励なのか、その答えは私たち自身で見つけたいと思います。

◆北の国の入学式。ようやく白い塊がその姿を消し始め、本校の通学路に桜が咲き誇るまであと一月となりました。過日行われました本校の入学式で新入生は在校生手づくりの輝く「星」と多くの保護者の方々に温かく迎えられました。一方、東北では未だに入学式を実施することが出来ない辛い現実があります。普通の生活のありがたさ、日常と非日常、頭の中ではなかなか整理することが出来ない重要なことです。

◆友人が学校事務職員を辞してファーマーになりました。しかしながら学校事務への想いは現職時と変わらず熱いものがあります。これから農業で自立できるのかは分りませんが、きっと学校事務への想いと同じように「こだわり」のある営農になることは想像できます。季節の風の匂いを感じ、小鳥たちの囀りを聞き、輝く太陽のもとで、大地とともに生きていく友人の姿を思い浮かべています。