雑感リレー

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 名達 和俊(なだち かずとし)
◆ 先日のこと、宿泊先のホテルのエントランスホールに沢山の荷物が置かれていました。よく見ると野球用具であることが判明。よく日に焼けた見知らぬ高校生が急に立ち止り、「こんにちは」と挨拶され、驚きと清々しさを感じました。翌日から開催される全道高校野球新人戦大会に出場するチームで、肩に掛けていたバッグには富良野高校野球部とありました。翌朝、選手を乗せたバスが出発する時、私は心の中で叫びました、「富良野高校ガンバ!」と(残念ながら富良野高校は2回戦で敗退)。◆ 富良野といえば「北の国から」の放映30周年のイベントが開催されているようです。脚本を書いた倉本聡さんの講演には全国から240名のファンが集まったと報道されています。その講演で、「五郎の生き方は一つの座標軸」と述べていました。利便性と非利便性、都会と田舎、デジタルとアナログなどの関係性が東日本大震災後に問われるようになりました。文明社会のなかでの日常生活、ライフラインが途切れることによる不安と恐怖に現代人はどのように立ち向かおうとするのか、真剣に考える時を迎えたのでしょう。

◆ ある先輩から封書が届きました。その中には勤務校での実践が綴られています。「私の学校事務職員としての延長戦の期間も残り半年をきりました」と記述されています。そうです、彼は再任用学校事務職員なのです。しかし、その実践は力強いものであり職場での彼の生き生きした活動・表情が思い浮かびます。一方、今月号の学校事務誌に北海道の若者から明日に向かって苦言の寄稿がありました。現状への問いかけや創りだすことへの躊躇について真正面から論じています。このお二人に共通することは、立ち向かう勇気と真剣に考える姿勢なのかもしれません。

◆ 世界規模での異常気象が続いているようです。タイのアユタヤでは日本企業の工場が水浸しになった映像が流れていました。本校の修学旅行も台風による増水で一部の公共交通機関が不通になり、行程の変更を余儀なくされました。幸い旅行団は無事に帰校できましたが、小樽・札幌間のJR料金払い戻しの事務作業のお土産を持ってきてくれました。過日、「旅費精算返納書」なる赤い伝票を10枚書き上げ添付書類とともに提出しました。水害による新たな事務の発見であり、自然の力には脱帽です。