年頭のごあいさつ

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 作田 八重子(さくた やえこ)

2021(令和3)年の新春を迎え、謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。

度重なる自然災害により今も不自由な生活を強いられている被災地の皆様、また昨年来の新型コロナウイルス感染症の被害に遭った皆様、感染拡大による社会情勢の変容により大きな損害を被った皆様に心からお見舞いを申し上げます。そして、感染終息に向けて昼夜を問わずご尽力されている医療関係等の皆様に対して心からお礼を申し上げます。

また、各教育関係機関の皆様、本協議会会員の皆様におかれましては平素より全道協議会の活動に対しまして、ご理解とご協力をいただいていますことに心より感謝申し上げます。

本会は1951(昭和26)年に設立され、爾来、「子どもの生活の場としての学校づくり」「学校事務職員の職務確立」を目標に、研究と親睦を深めてまいりました。設立年に第一回として開催した「北海道公立小中学校事務研究大会」は、昨年こそ新型コロナ感染拡大防止のため中止いたしましたが、2019(令和元)年の大会を持って69回を数えます。

本年、改めて第70回記念大会を札幌市で開催いたします。全道協議会は留萌支部実行委員会の皆さんと一緒に感染防止対策に万全を期し、安全な運営に向けて準備を進めているところです。新型コロナ感染症の状況が見通せない中、実行委員会の業務を推進していただいている留萌支部の皆さんには心からお礼を申し上げます。

さて、学校事務そして学校事務職員をめぐっては、学校教育法改正による職務規定の見直しや、地教行法の改正によって共同学校事務室が法制化されるなど、さまざまな制度的変革の時期を迎えています。また昨年7月17日の文部科学省通知「事務職員の標準的な職務の明確化に係わる学校管理規則参考例等の送付について」では学校における働き方改革の流れの中で学校事務職員がより主体的・積極的に校務運営に参画することを求めています。上記の通知で示されているとおり「学校の実情や地域性また教諭等の配置数、事務職員の経験年数等を十分考慮すること」を踏まえ、多様な子どもたちや教職員と築いてきた多様な協力協働の営みを今いちど考えてみる必要があります。

子どもを取り巻く状況や学校が抱える課題が複雑・多様化している中、子ども・教職員・保護者はともに「新しい生活様式」を試行錯誤の中で実践しております。その一つ一つの取り組みは今までの在り方を見直す機会にもなっています。様々な人と手を携えて次代を創っていく子どもたちにとって、この試行錯誤がせめて将来に向けた「習作」になるよう事務職員として力を尽くしたいと思います。

今後とも全道協議会に対して皆様のお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げますとともに、新型コロナ感染症拡大の一日も早い終息を願いつつ、新年のご挨拶といたします。