会長挨拶~第69回大会終了に寄せて

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 端  徹(はた とおる)

第69回北海道公立小中学校事務研究大会は9月19日、20日の両日に札幌市を会場として開催され、道内外から553名の参加を得て無事盛会裏に終了しました。

研究大会では分科会テーマやねらいに則した第1から第4と四つの分科会構成に加え、経験の少ない事務職員が増加している状況を踏まえた全道的な交流の場として、第5分科会「近年採用者のための日常実践交流」を本部が所管する分科会として2日目に設定しました。今回は分科会設定や運営面での工夫により来年以降を見据えた新しい事務研究大会の方向を模索・展望するものとなったのではないでしょうか。また、大会第1日目分科会終了後には和やかな雰囲気のもと、220名を超える参加をいただいて全道交流会を開くことができました。参加された方には感謝申し上げます。

現在、北海道小中学校事務職員協議会の全道各支部において、学校を子どもの生活の場として捉える中で教職員との協力・協働に基づく取り組みがすすめられており、会員それぞれにさまざまな切り口から学校づくりに邁進しようという姿勢で各種実践がすすめられています。私自身、いくつかの支部の研修会・研究大会に参加する機会がありましたが、どの支部においても子どもに視線をあてた素晴らしい研究がすすめられているとともに、このような日頃の研究成果が基になった問題提起のおかげで今大会でも分科会が熱意あふれるものになったと思います。

昨今、さまざまな問題に直面しつつも、今、私たちにはこれまで築き上げてきた学校事務が揺らぐことなく、全道各支部で課題解決に向けた共通認識を持てるような組織的とりくみが求められています。そのために、「領域としての学校事務」、「学校間連携」の実践をより幅広く定着させることを通じて、「北海道の学校事務」を社会的にしっかり確立していくことが益々重要となっています。同時にそのことは研究団体としての私たち公立小中学校事務職員協議会が担う役割も増加しているものと考えています。

次回大会では70回の節目を迎えることとなり、札幌市で開催する予定です。この研究大会が研究と修養の機会として各地より多くの参加者が集うことを願っているとともに、本協議会に対しても忌憚のないご意見や叱咤激励をお待ちしています。今後とも引き続き会員の皆さんから多大なお力添えをいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。