2025年 年頭の御挨拶

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 佐々木 一(ささき はじめ)

北海道公立小中学校事務職員協議会Websiteをご覧いただきありがとうございます。

皆様にはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素より本会の活動に対しまして、ご理解とご協力をいただいておりますことに厚く感謝申し上げます。

本会は1951(昭和26)年に設立され、爾来、「子どもの生活の場としての学校づくり」「学校事務職員の職務確立」を目標に、会員相互の“つながり”を大切にしながら研究と親睦を深めてまいりました。昨年9月の「第73回北海道公立小中学校事務研究大会」では、子どもたちの健やかな成長を願う同志が全道各地から集い、様々な課題について論議を交わしました。ご支援を賜りました北海道教育委員会、北海道小学校長会、北海道中学校長会をはじめとする多くの皆様に心からお礼を申し上げます。

一昨年の4月に、「こども基本法」が施行されました。日本の「子どもの権利条約」批准(1994年)から実に30年近くも経過し、ようやく総合的な子ども政策を推進する国内法が整備されたところです。とりわけ、学校事務職員の立場としては、子どもの学習権保障や教育の機会均等実現へのアプローチが重要であると考えており、本会においては法整備の遥か前から、学校財政財務活動や教育情報活動を通じてその保障や実現に向けても果敢に取り組んでまいりました。

一方で、学校を見回してみると、まだまだ子どもの権利が充分に保障されていないと感じることも少なくありません。休む暇もないほどの過剰なカリキュラム、過度な競争試験による序列化、服装や髪型など委細にまで踏み込む校則の強要…そのようなことが、多くの子どもたちの心身の不調や自己肯定感の低さ、無気力感等につながっていることは想像に難くありません。関係者が一体となり、この憂慮すべき状況を一刻も早く解消していかなければならないものと考えます。

本年も創造性ゆたかな学校事務を推進すべく、さらなる研究・研修活動の積み上げを図ってまいります。そのけん引力としての本会の役割を自覚し、北海道の教育のためにまい進する所存です。今後とも皆様のお力添えを賜りますようお願い申し上げ、新年の御挨拶といたします。