「90年代の学校事務(試案)」
1989年(平成元年)4月、職務検討委員会によって編集された『90年代の学校事務(試案)』が発刊されました。
この冊子の発刊の目的は、それまでの研究の歩みをまとめるだけではなく、協議会活動の40年間を振り返り、「領域としての学校事務」が提起されて10年間の集大成と今後に向けての課題と学校事務の展望をめざしたものです。
時代の急激な流れの中、教育・学校を取り巻く危機的状況の中、学校事務とは何か、その問いはさらに学校とは、教育とは何かへと大きく広がり、現状を変革していくため事務職員として何をなすべきかなど課題も拡大していきました。
資料PDF:『90年代の学校事務(試案)』(抜粋)
職務検討委員会報告「90年代の学校づくり~『試案』から実践課題を展望する~」」
1992年(平成4年)11月、報告1「学校づくりと学校事務運営計画~『教育の仕事の組織化』をめざして~」と報告2「学校づくりと教育情報~『情報 の取り扱い』領域の確立をめざして~」の2編からなる、「90年代の学校づくり~『試案』から実践課題を展望する~」が職務検討委員会より報告されまし た。
この報告書は、これまでの理論と実践について90年代以降を展望する新しい要素や条件を視野に加えて共通理解を図るためのもので、「90年代の学校事務(試案)」をもとにした検討・補足・捉えかえし等を行ってきたものとなっています。
「学校事務におけるコンピュータの利用について」
「コンピュータ教育元年」とも言われた1985年(昭和60年)以降、学校教育における「情報化」への歩みは、急速にその速度を増し、年次計画等の予算措置により、行政からのコンピュータ導入が進められました。
全道協議会では「90年代の学校事務(試案)」のなかで、「コンピュータ利用を考える場合、どう『生活の場としての学校』を考えていくのかということ を、大事な前提として押さえていかなければなりません。一方的な導入や、職場での論議がなされていない中での導入は、結局、機械と人間の出会いを不毛なも のにしてしていくともいえます。」と指摘しています。
1994年(平成6年)に出された職務検討委員会答申では、教育用コンピュータが一方的に導入されている現状においても、学校事務に及ぼす影響を考える と積極的にコンピュータの必要性について十分な論議が必要であり、どのような形態であれ、学校でのコンピュータ運用についての課題を整理する必要があると しています。
資料PDF:「学校におけるコンピュータの利用について」