半月板手術

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 常陸 敏男(ひたち としお)

dinner
1月26日夕方の病院食(スマートフォンで撮影)

ひざ半月板手術のため1週間入院することになり、無事に退院することができた。数年前に一度痛んだときは、溜まった水を抜き、ヒアルロン酸の注射で凌いだが、昨年再び痛みだし、別の病院でMRIを撮ったところ、半月板に亀裂が入っていることが分かったのだ。

原因については思い当たることがある。前回の痛みも、実家の畑仕事で草むしりのため長時間しゃがんだ姿勢をとり続けた翌日に発生しているので、これは間違いのないところだろう。ただしドクターに言わせると、ある程度の年齢になれば誰にでも起こりうることらしいので、要するにそういうことなのだと思う。

手術は、ひざの”おさら”のちょっと下に二つの穴を開けて内視鏡を挿入して、半月板の”ささくれ”を取り除くことらしい。また、この病院では基本的には全身麻酔で手術をするとのこと。妻が全身麻酔を2度経験しており、リアルな体験談を嬉しそうに(外科でなければ「嬉しそう」にはならなかったかもしれない)話してくれたため、特に不安もなく手術当日を迎えた。周囲の受け止めも、協議会の役員会メーリングリスト上では「会長にもしもの場合、代行はどっちの副会長なんだ」というジョークも飛び交う程度のものであったことを付け加えておこう。

さて、手術室に到着すると、テレビドラマで見るような緊張感はまるでなく、花柄の手術着の看護師が「いらっしゃーい」という感じ(断っておきますが、かなり誇張して書いています)でお迎えしてくれたが、手術台に寝かされるやいなや、心電図のコードだ、酸素量を図る器具だ、血圧計だ、なんだかんだとものすごいスピードで装着され、口に酸素マスクのようなものを当てられる。少々薬臭いにおいがして「ちょっと眠くなってきた感じがします」と言ったところで記憶が飛び、一瞬ののち病室のベッドで目が覚めた。

夜、眠りに入るときも、どの時点で眠りに入ったかの記憶はないものだが、それでも朝目覚めたときには時間が経過したという感覚がある。よく言う「あー良く寝た」というあの感じが麻酔の場合は全くなく、記憶というより、「時間」がすっぽり抜け落ちた感覚は妻が語っていた通りである。

20代の終わりころ、ウイルス性肝炎で一か月近く入院したことがある。その時も肝臓の細胞を検査するための「手術」を行ったが、こちらは局所麻酔を少しずつ深く注射していき、お腹を膨らます空気を入れるための穴と、肝細胞を採取するための内視鏡をいれる穴を開けるのだが、この局所麻酔が遠慮なしに何本も打たれるためその痛いのなんの。いま同じ手術をすることになれば、迷わず全身麻酔を選択したい。

2015年2月5日