会長挨拶~第68回大会終了に寄せて

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 端  徹(はた とおる)

第68回北海道公立小中学校事務研究大会は9月13日、14日の両日に函館市を会場として開催されました。今回は9月6日未明に発生した胆振東部地震による影響が北海道内各地に色濃く残る中での開催となったことで、参加予定だった皆さんにはご心配をおかけしました。大会は道内外から484名の参加者を得て盛会裏に終了しましたが、被災された地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。

今回は第1から第4分科会で合計11支部からのレポート発表があり、それぞれの分科会テーマに沿った諸課題について議論を深めました。また、第5分科会では今年出された職務検討委員会答申「学校事務職員を取り巻く情勢の分析及びこれからの『北海道の学校事務』の在り方」を基にしたポスターセッション、そして意見交流が行なわれました。本答申については現在置かれている状況の把握と解決へ向けた提言になったのではないかと考えますとともに、本答申によって今後、世代にとらわれない多くの議論が行なわれますことを期待しています。

また、総会では役員の改選が行われました。役員の皆さんには今大会の開催にあたって情報がなかなか把握できない中、迅速に関係先への対応をしていただきましたことに大変感謝いたします。今回役員を退任される皆さん、本当にお疲れさまでした。

さて新たな一歩を踏み出した役員体制ですが、昨今の状況を見てみると、今年7月文部科学省は、「2017年度文部科学白書」を発表しましたが、その中で「学校における働き方改革」にふれています。北海道でも3月「学校における働き方改革『北海道アクション・プラン』」が策定されるなど、今日の学校を取り巻く環境は複雑化・多様化しており、事務職員に対しては主体的・積極的な校務運営に対する参画への期待など、様々な課題があります。今後も諸課題の解決に向けて私たち一人ひとりの事務職員が積極的に日常実践を積み、そして各支部・会員の皆さんとすすむべき方向について議論を重ねることが重要なことと役員一同考えています。

次回の第69回大会は札幌市での開催となりますが、実行委員会の方々とともにより良い研究・研修の場となることをめざしながら、各地より多くの参加者が集うことを願っています。そのためにも会員の皆さんから忌憚のないご意見や叱咤激励をお願いしますとともに、本協議会に対しまして多大なお力添えをいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。