年頭の御挨拶

北海道公立小中学校事務職員協議会 会長 佐々木 一(ささき はじめ)

北海道公立小中学校事務職員協議会Websiteをご覧いただきありがとうございます。

「新年明けましておめでとうございます」と申し上げるには遅すぎる時期となってしまいましたが、皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素より本会の活動に対しまして、御理解と御支援をいただいておりますことに厚く感謝申し上げます。
本会は1951年に設立され、爾来、「子どもの生活の場としての学校づくり」「学校事務職員の職務確立」を目標に、研究と親睦を深めてまいりました。設立年に第1回として開催した「北海道公立小中学校事務研究大会」は、昨年、第71回大会をオンラインで開催いたしました。多くの教育関係機関・団体の皆様の御支援をいただきましたことに心から御礼申し上げます。
さて、昨年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、世界中に大きな衝撃を与えました。何の罪もないたくさんの子どもたちの命も犠牲になっています。また、学校が攻撃対象となる、あるいは軍事転用されることにより学校を奪われた子どもたちは、学習権の侵害という面においても今なお深刻な被害を受け続けていることは想像に難くありません。教育に関わる者の一人として胸が痛むとともに、あらためて平和のうちに存することの意義と尊さを考えずにはいられません。
このことは、巡り巡って物価高騰という形でも日本国内に大きな影を落としています。この30年間での平均賃金の伸び率が先進国の中でも最低水準との報道もある中、かねてからの新型コロナウイルス感染症も相まって、生活困窮世帯が今後さらに増えることも心配されます。家庭の経済的な理由により、日々の修学に支障を来したり、希望する進路を諦めたりしなければならない子どもたちがいる状況もまた学習権の侵害であり、長い目で見れば未来の社会全体にとっての損失であるとも言えます。
本会では子どもの学習権保障や教育の機会均等の実現に向けて、学校財政財務活動や教育情報活動を通した創造性ゆたかな学校事務を推進すべく、研究・研修活動をすすめていきたいと考えております。そのけん引力としての本会の役割を自覚し、本年も北海道の教育のためにまい進する所存です。今後とも皆様のお力添えを賜りますようお願い申し上げ、新年の御挨拶といたします。